「あなたのためを思って言っているのよ」
この言葉を聞いて、
素直に「ありがとう」と思えた人は、どれくらいいるでしょうか?
私は正直、
この言葉を聞くたびに胸の奥が重くなりました。
責められているわけでも、怒られているわけでもないのに、
なぜか苦しくなる。
ちゃんとやっているつもりだったし、
言われた通りに生きてきたつもりでした。
それなのに、どこか満たされない。
安心できない。
「これでいいはずなのに」と、ずっと違和感が残る。
長い間、私は
「自分が弱いからだ」
「我慢が足りないからだ」
そう思っていました。
でも、あるとき気づいたんです。
苦しかった理由は、
親の幸せ感を、そのまま自分の人生に当てはめようとしていたからだと。
親が大切にしてきた幸せ。
親の時代には正しかった幸せ。
それを疑いもせずに生きようとした結果、
私は自分の感覚を置き去りにしていました。
親の幸せと、
今の時代を生きる私の幸せは、
本当はまったく別物だったのに。
親世代が考える「幸せ」の特徴
親の時代の幸せは、こんな価値観が中心でした。
- 安定した会社に入る
- 結婚して家庭を持つ
- 我慢してでも働き続ける
- 周りと同じであること
- 評価されること=成功
この時代は、
「正解のルート」がある程度決まっていた時代です。
だから親は悪気なく、
「この道を選べば安心」
「これが幸せな生き方」
そう信じてきました。
子ども世代が感じる「幸せ」の正体
一方、今の子ども世代が求めている幸せは違います。
- 自分らしく生きている感覚
- 心が安心していること
- 無理をしすぎないこと
- 比べられないこと
- 選択肢があること
今は、
正解が一つではない時代。
むしろ正解がない時代です。
だからこそ子どもたちは、
「何を選ぶか」より
「どう感じて生きるか」を大切にしています。
親の幸せ感を押し付けると、なぜ子どもは苦しむのか
親の価値観をそのまま押し付けられると、
子どもはこう感じやすくなります。
- 何をしても否定される
- 自分の感覚が信じられなくなる
- 「頑張っているのに苦しい」
- 幸せになってはいけない気がする
これは甘えではありません。
時代のズレによる価値観の衝突です。
親の「正しさ」が、
子どもの心を壊してしまうこともあるのです。
幸せは「教えるもの」ではなく「更新されるもの」
幸せは、
一度決めたら終わりではありません。
- 時代が変われば、幸せの形も変わる
- 環境が変われば、求めるものも変わる
- 年齢が変われば、価値も変わる
親ができる一番のサポートは、
「自分の幸せ感を押し付けないこと」。
そして
「あなたの幸せは、あなたが決めていい」
と伝えることです。
親も、子どもも、幸せになっていい
親の幸せを否定する必要はありません。
同時に、
子どもの幸せを親が決める必要もありません。
それぞれの時代に合った幸せを、
それぞれが選んでいい。
それができたとき、
親子関係はもっと楽になります。

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